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会長からのメッセージ −その41−

「みどりの学術賞」

 事務局鈴木さんより、みどりの学術賞授賞式への案内が日本生態学会宛に来ているということを知らされた。こういった会長宛の案内は、結構頻繁にやってくる。これらに全部対応していたら、時間が大変だし、旅費も大変である。僕はケチだから、学会の予算を使って、こういうのに出席していてよいのかな、などということも頭をよぎる。でも、日本生態学会の一般社会内での地位向上や生態学の宣伝に役立つようなら、わずかな旅費をケチるべきではない。のではあるが、ケチくさい人間を会長にしておくとこういう点に問題ありだ。何となく、行ったほうが良いかなという予感はしたのだが、私自身の身辺も、結構いろいろなことが生じていた時期であったので、結局は見送ることにした。

 当日の新聞を見たら、受賞者は中静透さんであった。大変目出度い、しかも生態学にとっては有りがたい受賞者である。そうと知っておれば、万難を排して出席したものを。といったところで手遅れであった。中静さんには申し訳ないことであったが、それよりも、会員のせっかくの受賞に会長が欠席ということでは、会員の皆様にも面目ないことであった。どうもすみません。こういった催しは東京で行われることが多いが、それ以外に全国各地で開催されることもある。実は、今も、沖縄で開催予定の太平洋学術会議などの案内が来ている。これら全てに会長が飛び回るのは不可能であるから、各地の会員に代理出席をお願いするようなシステムをつくることは出来ないかとおもった次第。代理といったって、挨拶を頼まれたりすることは滅多になくて、せいぜい入り口で名前を記帳する程度のことだから、学会ホームページで告知して、会員はそれを見て勝手に出席してくださればよいように思うが、どうだろう。心配しだせばキリがなくて、誰かが、会長の名を騙って勝手なことを述べたらどうするなどという心配もあるかもしれないが。それならば、「会長代理」というような役職を多数作るとか。権威主義的で厭だ、というような反発がありそうだ。

 東北大学のほうで受賞祝賀会をやる。ついては記念講演をやってくれ、という河田教授からの依頼である。前の授賞式を欠席したという負い目があったので、今度は直ぐに引き受けた。ところが、日付を見ると講義がある。翌日も実習である。その間を縫ってとんぼ返りしよう。時刻表を見るとこれがうまく行かない。田舎といなかを結ぶ経路は少なくて、いったん東京を経由しなくてはならないということに今更ながら気づいた。かくて、ひま人を自称していても、だんだんと日程表が詰まっていく。

 前々回に紹介したことではあるけれども、やはり会員の伊藤嘉昭さんが南方熊楠賞を受賞された。和歌山県の一都市が主催している賞だが、すでに17回を数えるなかなか権威のある賞である。日本生態学会の会員が、このように会の外部の賞を受賞されるということは、学会の権威と名誉のためにも、きわめて有りがたいことである。伊藤さんおめでとうございました。学会の内部で賞を増やすことばかりを考えてきたが、外部の賞を獲得していただくほうが、内部で誉めあいっこをしているより良いことだろう。若手の方々も自薦可能な賞はどんどん自薦で、他薦を必要とする場合は古手会員を利用して、挑戦するようにして下さい。

 そのような場合に、推薦したい人の情報が手軽に手にはいると便利だなということを思う。個人情報保護の方向とは逆行するかもしれないのだが。会員名簿のリンクをたどれば業績リストなどが出てくるというのが良いですね。僕が知らないだけですでに出来ているのかもしれないが。

▲連休には植物画を1枚描こうと思っていた。農場のヤエザクラがすでに満開に近く、連休まで保たないかもしれない。ということで一枝失敬してきて描き始めた。描き始めると他のことは出来ない。やはりひま人と言われても仕方がないようだ。