日本生態学会

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会長からのメッセージ -その8-

「大会実施形式のアンケートについてのご報告」

 第68回日本生態学会大会(岡山大会)は学会初のオンライン大会ということで、企画委員会・実行委員会のみなさまにはたいへんなご苦労をおかけいたしました。ポストコロナあるいはウィズコロナとなる今後の大会開催のあり方も見据えて、試行錯誤を含めて岡山大会を運営していただくように会長からお願いをしてあったため、参加された会員のご意見をぜひともフィードバックしていただく必要がありました。そこで占部城太郎前会長にお願いして、大会の印象が薄れないうちにアンケートを取らせていただきました。

 まず、700人もの多様な会員(Q18-21)がアンケートにご参加してくださったことに、まず心からの感謝を申し上げるとともに、結果をご報告させていただきます 。
【日本生態学会運営改革(日本生態学会大会実施形式のアンケート結果)】
【アンケート結果】(PDF)
【別紙:記述式の回答(Q17)】(PDF)

詳細はそれぞれをご覧いただければと思いますが、ポイントを以下に要約します。

  1. 岡山オンライン大会は、口頭発表やシンポジウムはおおむね満足であった(Q8)が、ポスター発表に不満が多く(Q4)、改善の余地がある。また、懇親会をはじめとする会員相互の交流の機会が少ない点(Q2,5, 6, 7)は、オンライン大会の課題であるとともにある種の限界を認めざるを得ない。
  2. 福岡大会については、オンラインとオンサイト(現地参加)を併用することで、多くの参加者が見込めそうである(Q9-13)。特にハイブリッドで行う場合は参加費が多少高くなることを容認した上で、オンラインでの参加を望む会員が4割近くいる(Q9)。オンサイトに求めているのは、シンポジウムや自由集会(Q11)など、会員の交流を図る催しである。
  3. 今後に向けては、オンサイト重視とオンライン重視での開催希望がそれぞれ3割ほどとほぼ拮抗しており、参加費が高くてもハイブリッド大会が望ましいとする会員が3割いる。また、ある程度、大会開催場所を固定することに理解を持っている会員が6割いる。

 まず、直近の福岡大会は、このアンケート結果を参考にして方向性を定め、プログラムを決めさせていただきます。ただし、会員のみなさまがとくにオンサイトでの開催を希望されたポスター発表は、どうしても会場が密になることが避けられないと判断されたので、ご希望に添うことはできませんでした。

 さらに会員種別ごとに分析していくとともに、このアンケート結果や記述していただいた個別の意見は理事会や会長の元に発足した大会将来像TFで共有し、今後の大会運営に活かしていきたいと思います。

2021年9月8日 日本生態学会会長 湯本貴和

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