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保全生態学研究会自由集会:「自然再生」を支える保全生態学の理論と技術

企画責任者: 鷲谷いづみ(東京大院・農学生命)・矢原徹一(九州大・理)


概要

2002年秋の臨時国会で「自然再生推進法」が成立した。この法律では、自然再生事業は、「自然再生に関し専門的知識を有する者」が多様な主体と連携して「地域における自然環境の特性、自然の復元力及び生態系の微妙な均衡を踏まえて、かつ科学的知見に基づいて実施される」ものであり、「着手後においても自然再生の状況を監視し、その監視の結果に科学的な評価を加え、これを当該自然再生事業に反映させる」順応的な手法ですすめるものとしている。今後、保全生態学が自然再生事業で果たす役割はきわめて大きいものとなるであろう。 今回の自由集会においては、政策あるいは事業としての「自然再生」に保全生態学がどう係わるべきかを考えるとともに、多くの事業で実際的課題となるであろう「植生復元」に関し、保全生態学の基本的な考え方や原理をどのように計画や現場での技術に活かしていくべきかを、具体的な実践例を取り上げて考えてみたい。

プログラム