L2: 淀川水系流域委員会の試みー近畿からの発信
3/28 (月) L会場 14:00 -- 17:00
- 企画者:
- 谷田一三(大阪府大)
- 講演者:
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三田村緒佐武(滋賀県立大学)「淀川水系河川整備計画における住民参加の意義と試み」
川上聰(木津川源流研究所所長)「市民活動の立場から見た委員会」
西野麻知子(滋賀県琵琶湖研究所)「琵琶湖の生態系保全に向けた水位操作の順応的な取り組み」
児玉好史(国土交通省近畿地方整備局)「琵琶湖・淀川流域の今後の河川行政」
新田啓之(三菱総合研究所)「流域委員会とシンクタンク」
- コメンテータ:
- 田中真澄(京都志明院住職)
- 要旨:
- 平成9年の河川法改正に伴い「工事実施基本計画」に代わって,長期的な河川整備の基本方針を示す「河川整備基本方針」と,今後20〜30年間の具体的な整備内容を示す「河川整備計画」が策定されることになり,整備計画については地方公共団体の長,地域住民等の意見を反映する手続きが導入された.「淀川水系流域委員会」(以下委員会)は,淀川水系の「河川整備計画」策定についての意見を聴く場として,平成13年2月に近畿地方整備局によって設置された. 委員会には,土木工学だけでなく生態学などの学識経験者,さらには地域の事情に詳しい委員も加わって4年近く,淀川,琵琶湖,猪名川の各部会と委員会だけでも,400回近い会議を重ねてきた.そのなかで,住民との対話集会,各種会議の公開も含めて,新しい試みがなされた.生態学会の会員も,委員として,また関心のある市民として参加している.このシンポジウムでは,委員会の構成員を中心に,委員会活動,淀川水系の課題などについて,現状を紹介するとともにそれらの将来の方向性を考える.