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アカマツ林の生態学  -日本人に離別されたアカマツ林-

企画者:久米 篤(九州大学)

概要:

アカマツは過去数百年以上にわたって人間社会の存続に不可欠な資源として利用され,その結果,江戸中期には日本各地の人里近郊の森林の多くはアカマツ林となった。しかし,今日,これらのアカマツ林の多くは衰退・消滅し,他の森林植生に置き換わりつつある。このようなアカマツ植生の盛衰については様々な角度から研究が進められており,人による森林利用の停止と,その生態系におよぼす影響が明らかにされている。また,東北地方には南部アカマツ林が残存しているものの,様々な形での衰退が進行しつつある。そこで,本シンポジウムでは,アカマツ林の遷移を様々な角度から俯瞰することによって,地上部の植生変化だけではなく,生態系のプロセス変化としてアカマツ林遷移を理解していくことを目的とする。シンポジウムにおける議論を通じて,里山林の管理放棄の影響を理解し,ひいては新しい管理指針の生態学的な基盤となる議論を進めることを目的とする。