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ESJ58 シンポジウム S04
3月9日 9:00-12:00 G 会場

寄生虫生態学?寄生虫学と進化生態学の融合を目指して

企画者: 三浦収(京都大・地球環境)


寄生虫学という言葉から連想されるのは、寄生虫病の予防や治療、そしてその撲滅に関する学問である。しかし近年、寄生虫を用いた進化生態学的な研究に大きな注目が集まり始めている。その理由の一つは、宿主に生息環境の大部分を依存する寄生虫の性質が進化生態学の問題を解くための優れた実験系を提供してくれるからである。また最近の研究により、寄生虫の感染が宿主の生態に大きな影響を与えることも明らかになってきた。本シンポジウムでは、生態・食物連鎖・外来種問題・共進化など様々な視点から寄生虫生態学を紹介し、その可能性について広く議論したい。

[S04-1] Role of parasites in biological invasions Mark Torchin(Smithsonian Tropical Research Institute)

[S04-2] 外来魚・外来寄生虫:今,水界で何が起きているのか? 長澤和也(広島大・生物圏)

[S04-3] 生態系の中の寄生者:渓畔生態系においてハリガネムシ類が駆動するエネルギ-流 佐藤拓哉(京都大・フィ-ルド研)

[S04-4] Predation intensity by birds affects parasite prevalence in intertidal crabs *古賀庸憲(和歌山大・教育), 沖彩矢香(和歌山大・教育), 熊谷直喜(水産工学研究所)

[S04-5] 琵琶湖固有カワニナ類の遺伝的分化と吸虫感染耐性 浦部美佐子(滋賀県立大・環境)

[S04-6] パナマ地峡の形成による潮間帯巻貝と寄生虫の多様化 三浦収(京都大・地球環境)


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