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ESJ58 シンポジウム S05
3月9日 9:00-12:00 I 会場

意思決定の生態学

企画者: 岡田賢祐(岡大・環境), 粕谷英一(九大・理・生物)


生物はいつでも同じふるまいをするのではなく、自分を取り巻く他個体や環境条件によってふるまいを変える。そのうちの1つである過去の経験などの情報によって行動を変える、‘意思決定’(decision making、意識的にそうしているかどうかを問わない)が、近年注目を浴びている。動物行動学では、この意思決定は現在の条件や過去の経験に依存したふるまいの変化として扱われており、明らかにされた内容は驚くほど複雑で生物に関する単純なイメ-ジを改めてくれる。さらに得られた結果から、個体の意思決定が生態学にとって重要な過程であることもわかる。例えば、メスの産卵行動の意思決定は、競争相手である他のメスだけでなく捕食者の存在にも影響される。これは同種内や異種間の相互作用を介して、意思決定が個体群あるいは群集にまで影響が及ぼすことを意味する。ここでは、意思決定の実態に驚くとともに、意思決定が生態学の発展の起爆剤になりうるか議論したい。

コメンテ-タ-:久保拓弥(北大・地球環境)

[S05-1] 子の捕食リスクにもとづく親の意思決定 平山寛之(九大・理・生態)

[S05-2] 歌鳥の繁殖成功に関わる意思決定:求愛・配偶者選択・産卵 相馬雅代(北大・理・生物)

[S05-3] 競争と経済的意思決定:ただし、ヒヨコの場合 松島俊也(北大・理)

[S05-4] 敗北経験と意思決定 岡田賢祐(岡大・環境)


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