野外調査の安全マニュアル案

(日本生態学会 野外安全管理委員会 編)

未定稿につき、画像、リンク等について未設定のものがあります。
また、未完の記事が含まれています。

ご意見等は anzen[at]mail.esj.ne.jp までメールでお寄せください ([at]を@に変えてください)。


事故発生時

事故が発生すると、事故現場では救出作業、応急処置などに追われ、また、留守本部でもマスコミや関係者からの問合せ、被害者家族との連絡、捜索隊の編成など、必要な作業が次々と発生して大きく混乱する。事故発生時に適切な対応を迅速にとるためにも、「事故発生のシミュレーションと危機対応プロトコルの策定」で述べたような事故発生時の対応を十分に検討し確立させておく必要がある。以下に捜索や救援を要するような大きな事故が発生した場合の対応について、留守本部側での対応を中心にまとめたので参照されたい。

====

小規模大学などでの体制、問題点に関する指摘:事故発生時の問題への生態学会としての応援体制について問題提起(フォーラムの主要テーマ)

 

事故発生時の心構え

事故発生時の心構え(学生)

1.本人が怪我や滑落をした場合

自分で多少なりとも動くことができるのであれば、安全を確認の上、必要に応じて、止血等のファーストエイドを可能な限り行う。その後、助けを呼ぶ手段を考え、実行する。また、助けを呼ぶ手段が無い場合、あるいは反応が無い場合は、誰かが帰宅しないことに気づいて捜索に来てくれることを信じて、体温・体力維持につとめる。

2.同行者が怪我や滑落をした場合

まず、落ち着くこと。このような場面に遭遇すれば、誰もが非常に動転する。落ち着こうと思えただけでも、自分は比較的冷静なのだと言い聞かせて、状況判断ができる精神状態を作り出す。そして、二次遭難の可能性がないところへまず避難する。その後、怪我人や滑落者の状況を観察し、そのそばにすぐに行けるようであれば、その場所の安全を確認、あるいは安全な場所に移動させ、手当などを行う。怪我人などに接近する際には、その途中で落石等を引き起こして二次災害を引き起こさないように十分注意する。その後、必要に応じて、救援要請を行う。同行者の死亡が明らかな場合は、現状を保全し、その後直ちに、警察等への連絡を試みる。移動が必要な場合は、過度に急ぎすぎないようにし、二次遭難を起こさないよう注意して行動する。リーダーである教員が、意識を失うような大怪我を負ったり、死亡したりした場合は、その場にいるもっとも経験豊富な人間がリーダーの任を担い、二次遭難を引き起こさないように慎重に行動する。

 

事故発生時の心構え(教員)

1.本人が怪我や滑落をした場合 

自分で多少なりとも動くことができるのであれば、安全を確認の上、必要に応じて、止血等のファーストエイドを可能な限り行う。その後、助けを呼ぶ手段を考え、実行する。また、助けを呼ぶ手段が無い場合、あるいは反応が無い場合は、誰かが帰宅しないことに気づいて捜索に来てくれることを信じて、体温・体力維持につとめる。同行の学生がいる場合、リーダーが怪我をしたことで、学生はひどく動揺することが予想される。可能であれば、学生を落ち着かせ、十全な注意・指示を与えた上で、学生に救助要請を行わせる。この際に、学生が二次遭難をしないためには、学生の精神状態を落ち着かせることが肝要である。

2.同行者が怪我や滑落をした場合

まず、落ち着くこと。このような場面に遭遇すれば、誰もが非常に動転する。落ち着こうと思えただけでも、自分は比較的冷静なのだと言い聞かせて、状況判断ができる精神状態を作り出す。そして、二次遭難の可能性がないところへまず避難する。その後、怪我人や滑落者の状況を観察し、そのそばにすぐに行けるようであれば、その場所の安全を確認、あるいは安全な場所に移動させ、手当などを行う。怪我人などに接近する際には、その途中で落石等を引き起こして二次災害を引き起こさないように十分注意する。その後、必要に応じて、救援要請を行う。同行者の死亡が明らかな場合は、現状を保全し、その後直ちに、警察等への連絡を試みる。移動が必要な場合は、過度に急ぎすぎないようにし、二次遭難を起こさないよう注意して行動する。とくに学生が行方不明になったり怪我をした場合は、自責の念から冷静な判断力を失う可能性がある。自省はあとでもできるので、その時点では、自らの二次遭難を避け、怪我人・行方不明者の救済に全力を尽くすべきである。


Last modified: Thu, 27 Mar 2008 08:56:44 +0900 (JST)