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会長からのメッセージ −その47−

「常任委員会」

 今週末は京都で常任委員会があります。

 会長がこんなことを言うのもなんだが、常任委員会もけっこう退屈で、いろいろ報告事項がある。庶務報告、会計報告、各種委員会報告、各誌の編集報告、学術会議からの報告など。だいたいは日常的業務報告が多くて、しかし、それぞれこの間(つまり前の会議からの間に)活動していただいた活動記録であるから、ゆるがせにはできない。しかし、これら報告が終わった頃には皆さんつかれてきて、時間もなくなってきている。そこで前回はどなたかの発案で、ディスカッションを先に、報告は後にということにした。この方が議論が活発にできるような気がする。今回もそのようにしてみようかな。

 ところで審議項目を見てみると、今年は選挙の年でまた名簿作成の年に当たっているので、そういった項目。それからインテコルについてというのがあるが、これは多分、会費値上げ要請に応えるべきかどうかというようなことだろう。「ことだろう」などと人ごとのように書いたが、多分、私が発議したことだ。大会・自由集会についてというのもあるが、これも多分私が言い出して、自由集会というのはあくまで「自由」でよいのか、それともある程度の規制はやむを得ないのかといった議論をしておかなければならない、ということじゃなかったかな。松山大会の企画委員会で現会長(私ですが)と次期会長の矢原さんの意見が対立していたので、もっと議論をしておきましょうということです。現と次期会長の意見が違っているのは、由々しいことのように思われるかもしれないが、意見の違いなんてあって当たり前だと思うからそれは構わない。とはいえ、会長が代わったとたんにがらりと180度転換するのもどうかと思われるので、そのあたりを詰めておきたいなということです。

 議論しておくべき主なことは法人化のための定款作り。そして法人化後にわれわれはどんな事業がしたいのか。といったことになるのかな。特に、「生態環境士」を作っていくためには、どのようなタイムスケジュールでやっていけばよいのか。自由にディスカッションすればよいと思うが、具体的な道筋は次期会長と将来計画委員会にお任せすることになるでしょう。

 前回のメッセージで論文原稿を投稿しました、などと自慢げに書いたら、今日早速リジェクトが来てしまった。これはいかん。一人のレフェリーはquite positiveでなかなかよい報告を書いてくれている。しかし、一般性があるのか?を問題にされている。もう一人のほうが難物だ。色々書いてあるが、結局やはり植物一般に通じる一般性があるのか、ということが共通の疑問であった。適用に当たっての限界や問題点はディスカッションに書いたのだが、それがイントロで紹介されてないじゃないか、という指摘もあった。じゃイントロを変えたら通るかというと、なかなかそうはいかないんでしょうね。昔は、一人が駄目といっても、もう一人が良いといえば、要改訂くらいのランクで引っかかっていたものだが、最近はどこも投稿数が多くなってきたのだろう。こういうケースはリジェクトされてしまう。僕はリジェクトが嫌いだ。といっても好きな人はいないだろうが。さてどうしたものか。少し頭を冷やして考え直そう。

 同じ日に、今度は先日アクセプトされたばかりの原稿の校正がやってきた。捨てる神有れば拾う神ありというところでしょうか。プリントアウトして紙の上で校正する。印刷といっても活字を拾うわけじゃないから、原稿とは大きく違っていない。それでも、2,3直して欲しいところが見つかったので、ボールペンで指摘した。これはこのままファックスで送ってしまうことにしよう。

▲北海道有珠山のスケッチです。1977年の噴火直後から何度も調査に通った。一歩あるく度に頭から火山灰をかぶるつらい調査だった。