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企画集会 T08

生物は生態系の恒常性をもたらすか?

企画者: 瀬戸 繭美(九大・理・地球惑星)

植物が二酸化炭素の固定に影響を与えることで地球温暖化の抑制に寄与している。このように、生物は様々なあり方で環境状態に影響を与えている。生物と環境とが相互作用する過程で、環境の状態は常に変化し続けて生物の存在を脅かすものとなるのであろうか、それともなんらかの制御が働いて生物が存在しうる状態が保たれるのであろうか。この問いに答えるために、生物によって生態系がどのように形成されてきたのかを知り、生態系の安定性、恒常性が生物の存在でどのように変化しうるのかを考える。

本自由集会においては、生物が物質循環を駆動することによって生物自身を取り巻く環境に対してもたらす変化と改変後の環境に対する生物の応答とのフィードバック作用に関して、生物地球化学的な見解から2人の講演者に話題を提供していただき、生物が物質循環に寄与することで環境の恒常性がもたらされる可能性について議論する。

コメンテーター: 河田雅圭(東北大学生命科学研究科)

[T08-1] 環境変動下における生物と非生物の相互作用がうみだす森林の生態系機能 *柴田 英昭(北大・森林圏ステーション)

[T08-2] 生態学と地球科学との接点―陸上生物による生物圏へのグレイトフィードバ ックの可能性を探る *赤木 右(九大・理・地球惑星)

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