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自由集会 W09

病原体と人間社会、生態系を結ぶマルチスケールデータベース構築に向けて

企画者: 長 雄一(北海道環研)

宿主である野生動物や家畜と、その体内外を「利用」する寄生虫は、しばしば対数スケールで体サイズが異なる。このため、同じ物理的環境にあっても「生きている世界(例:世代時間)」がまったく別であるように見える。しかしながら、これらの時空間スケールの違い(階層性)が宿主と寄生体の相互関係を成り立たせているとも考えられる。

このように宿主−寄生体関係は、マルチスケールの視点が不可欠であるのと同時に、生態学的に見て、研究テーマが豊富なフロンティアである。

本大会自由集会では、富山大学の横畑氏と鳥取大学の岡本氏にフロンティアとしての寄生虫学について話題提供をしてもらい、これらの学問的成果の保全医学・バイオインフォマティックスといった新興・融合領域への適用例を、酪農学園大学の浅川氏らに示してもらう。

さらに、これらの成果をマルチスケール対応型のデータベースに入力し、GIS化することで、より高度な学問的成果や疾病の予測−制御といった人間社会への貢献が得られるか、について論議を行い、医学・獣医学・生態学・社会学・情報科学等の融合領域の展開方向の明確化を図りたい。

様々な時空間スケールにおける野生哺乳類、鳥類の寄生蠕虫の個体群・群集に関する2、3の考察 横畑泰志(富山大院・理工学)

ヒト寄生テニア属条虫の遺伝的多様性とリスクファクターとしての家畜 岡本宗裕(鳥取大・農)

野生鳥獣と蠕虫類の宿主−寄生体関係を基盤情報とした保全医学・バイオインフォマティックス研究事例と専門教育 *浅川満彦,遠藤大二,吉野智生(酪農大・獣),長 雄一(北海道環研)

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