| 要旨トップ | ESJ56 自由集会 一覧 | 日本生態学会第56回全国大会 (2009年3月,盛岡) 講演要旨


自由集会 W13 -- 3月17日17:15-19:15 C会場

小笠原の世界遺産申請に向けての外来種研究の現状と研究者の社会的責任

企画者: 可知直毅(首都大院・理工・生命科学), 堀越和夫(NPO法人笠原自然文化研)

 小笠原諸島では、2010年秋のユネスコ世界遺産委員会への登録申請書の仮提出にむけて、小笠原の生物多様性の持続的な保全を担保する施策が急ピッチで 進んでいます。外来種対策はその最重要課題です。世界遺産科学委員会など研 究者による提言が施策に反映されるしくみがつくられ、研究成果が外来種対策 事業に活かされる事例も増えています。小笠原では、科学的な情報を提供する以上の社会的責任が研究者に求められています。

 この自由集会では、小笠原における外来種問題に関する最新の研究例を紹介 するとともに、研究の将来展望について、研究者が果たすべき社会的責任をふ まえて議論します。小笠原に関心をもつ会員だけでなく、研究者が研究の場とするフィールドの地元や社会・行政とどう向き合うかに関心をもつ方々の参加を期待します。

*当日、雑誌「地球環境研究 2009 vol. 14」の特集号「小笠原における外来種対策とその生態系影響」を50名まで無料配布予定です(販売価格2000円)。

小笠原諸島におけるクマネズミ根絶の現状 橋本琢磨(自然環境研究センタ−)

クマネズミ根絶を踏まえた小笠原の生態系の今後 牧野俊一・田中信行(森林総合研究所)

グリーンアノール防除の実践〜外来生物駆除から自然再生へ〜 戸田光彦(自然環境研究センタ−)

地元研究機関による地域密着型研究の成果と課題 堀越和夫・佐々木哲朗・鈴木 創(NPO法人小笠原自然文化研究所)


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