| 要旨トップ | ESJ56 自由集会 一覧 | 日本生態学会第56回全国大会 (2009年3月,盛岡) 講演要旨


自由集会 W21 -- 3月17日17:15-19:15 K会場

群落談話会−群落学的な視点からとらえた外来植物群落が在来植物群落に与える影響

企画者: 神戸大院・人間発達環境学研究科

 2007年に改訂された第3次生物多様性国家戦略の中で生物多様性に与える3つの危機が挙げられている。その内のひとつが人為的に持ち込まれた外来種による影響である。昔から有用な植物として意図的に導入され,また,意図せずに持ち込まれたものが野外に逸出し,それが広がり在来の生態系は植物群落に大きな影響を与えている。外来種に関する種生態学的な研究は多く行われているが,群落学的な視点からの研究は少ないように思われる。本集会では外来種群落の現状を報告してもらい,それが在来種群落にどのような影響を与えているのか,共存は可能なのか,駆除する必要があるのかその方法などを議論し,今後の研究の方向性を展望したい。

塩湿地に侵入したスズメノナギナタの生態と塩湿地植生への影響 木村奈穂子,澤田佳宏(淡路景観園芸学校)

木曽川中流域の礫河原におけるオオキンケイギクの分布状況と在来植物群落の再生を目指した植生管理実験について 畠瀬頼子(国土交通省国土技術政策総合研究所・自然環境研究センター),小栗ひとみ(国土交通省国土技術政策総合研究所),松江正彦(国土交通省国土技術政策総合研究所)

河川敷におけるニセアカシア群落の成立による在来植生形成阻害 橋本佳延(兵庫県立人と自然の博物館)

外来植物の選択的除去と在来植物の種多様性との関係 川田清和(筑波大・北アフリカ研究センター)


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