| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第57回全国大会 (2010年3月,東京) 講演要旨


一般講演(ポスター発表) P2-HS21

生物実習で森と川を考える

*石原陽子, 大田圭祐, 船田菜緒(墨田川高校), 佐藤舜明(江北高校)

私たちは、昨年の夏休みに東京大学秩父演習林で、鎌田直久先生(秩父演習林長)のご指導のもとで、生物実習(2泊3日)を行いました。

○事前学習(7/14) 「森の食物連鎖と生態系のバランス〜ブナアオシャチホコの個体数の変動を中心に」講義など

○生物実習(8/21〜23)

・雑木林(広葉樹)とスギ人工林(針葉樹)での樹上動物と土壌動物の種類と量の調査

樹上動物はビーティング法により、土壌動物はハンドソーティングとツルグレン装置により採集し、種類を調べた。

・動物遺体の分解者の働きの観察

冷凍のネズミの遺体を森林の地面に置き、翌朝、ネズミがどうなっているか調べる。

・秩父演習林(天然林)での階層構造と下層植生の調査

バーテックス(樹高測定器)で樹木の高さを測った。そのあと、広葉樹林の中に入り、樹木の種類・胸高直径・高さ(高木・中木・低木にわける)を調べ、階層構造図をつくった。

・荒川の上流、中流、下流での水生生物調べによる水質調査

(化学的調査)溶存酸素と、パックテストでCOD(化学的酸素要求量)、NH、NO、PO3−などを調べる。

(生物的調査)水生生物を採集して種類と個体数を調べる。

2つの調査結果から、水質を判定する。

*当日は、過去の生物実習で行った荒川の上・中・下流の水質調査結果も紹介します。


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