| 要旨トップ | ESJ58 シンポジウム 一覧 | 日本生態学会第58回全国大会 (2011年3月,札幌) 講演要旨


シンポジウム S16 -- 3月12日 9:00-12:00 J 会場

COP10後に生物多様性地域戦略に込められた期待と課題 -地域の保全活動において必要な生態学と政策のつながり-

企画者: 西田貴明(三菱UFJリサーチ&コンサルティング(MURC)), 橋本佳延(兵庫県博), 及川敬貴(横浜国立大学), 日鷹一雅(愛媛大学)

CBD-COP10の成果を受けた「生物多様性の社会の主流化」の動きとして、自治体の総合的な保全管理計画である生物多様性地域戦略の策定・普及が重要視されている。実際、既に先進的な地方自治体では地域戦略の策定がなされ、また昨今更に多くの自治体が策定の検討を開始している。一方で、真に地域の多様さを把握し、地域特性に合致した地域戦略を策定・運用することは容易ではない。また、策定した戦略においても、実効性を担保するための具体的施策が戦略へ体系的に落とし込めている事例は少ない。これらの現状は、地域戦略の策定・運用に関して、依然として国内に十分な科学的知見が乏しいことを示唆している。本シンポジウムでは、生態学者から、社会学者、行政担当者まで多様な立場から、地域戦略の策定・運用の要諦を炙り出しつつ、生態学と地域政策のつながりを議論したい。

[S16-1] 生物多様性地域戦略の役割 *西田貴明,阿部剛志(MURC)

[S16-2] 地方分権・自立自耕時代における農山漁村の地域戦略-農山漁村地域の事例を中心に- 日鷹一雅(愛媛大学・農学部)

[S16-3] 地方博物館が地域戦略策定に果たす役割-兵庫県の事例を中心に- 橋本佳延(兵庫県博)

[S16-4] 地域戦略の策定状況と自治体が抱える課題 *山本清隆,豊野基(東京市町村自治調査会),阿部剛志(MURC)

[S16-5] 法学からみた地域戦略の意義 及川敬貴(横浜国立大学・環境情報)

[S16-6] 林業振興に生物多様性保全はなぜ必要か 相川高信(MURC)

[S16-7] 生物多様性保全に向けた地域活動の推進手法 *阿辺一郎,平田弘成(農林水産省農村振興局)


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