| 要旨トップ | ESJ60 フォーラム 一覧 | 日本生態学会第60回全国大会 (2013年3月,静岡) 講演要旨
ESJ60 Abstract


フォーラム U01 -- 3月6日 9:30-12:30 J会場

企業と生物多様性 〜企業が敷地内で行う自然再生と生物多様性保全活動〜

主催:常任委員会  足立直樹((株)レスポンスアビリティ), 可知直毅(首都大院・理工), 石川真一(群馬大・社会情報)

日本生態学会はこれまでも長年、生物多様性の保全と自然再生等で積極的に学術的貢献をしてきた。今後さらにこうした社会的活動を各地域の特性に応じて進めるために、国や自治体だけではなく、地域住民、NPO、および企業を包括した連携が望まれている。これは里地里山法や生物多様性国家戦略でも求められていることであり、法人格を得ようとする本学会にとって、これらの取り組みを積極的に支援することも、重要な使命になるだろう。

静岡県は、1992年に静岡大学の杉山恵一教授らが「多様な生物の生活空間づくり」をめざして大学構内にビオトープを造成した、日本でも先駆的な地域である。以後、国内でも様々なビオトープが造られているが、特に大型のものは、地域の自然の再生、環境教育の場の提供、地域の絶滅危惧種の系統維持など、生物多様性の保全において重要な役割を担っている。

今回は大型ビオトープの育成管理に取り組んでいる企業などから活動のご報告をいただく。本フォーラムでは、これらの活動について、学術的な観点から検討し、今後の活動の進め方や学術的課題について議論する。これにより、生態学会関係者と企業人の間での継続的な意見・情報交換や協働の活性化をはかる。

アドバンテストのビオトープ設置の目的・経緯について 須賀敏明(株式会社アドバンテスト CSR・環境推進室)

アドバンテストのビオトープのこれまでの管理方法と活用実績について 早野圭一(株式会社アドバンテストグリーン 業務部)

チノー藤岡事業所内で開始した大型ビオトープによる地域の自然再生 高橋哲夫(株式会社チノー)

企業の生物多様性保全活動をいかに評価するか:企業緑地の生物多様性評価方法 三輪 隆(株式会社竹中工務店 /企業と生物多様性イニシアティブ)


日本生態学会