| 要旨トップ | ESJ60 自由集会 一覧 | 日本生態学会第60回全国大会 (2013年3月,静岡) 講演要旨
ESJ60 Abstract


自由集会 W03 -- 3月5日 15:30-17:30 D会場

世界自然遺産時代の小笠原諸島:研究者の社会的責任としての研究ガイドラインと研究テーマの広がり

企画者: 堀越和夫(小笠原自然文化研究所), 可知直樹(首都大学東京), 川上和人(森林総合研究所)

「小笠原自由集会」は、2004年8月の釧路大会で「小笠原諸島の自然再生と利用に研究者はどう関われるのか?」というテーマのもとで、研究者間の情報共有を目的として開始された。その後、同諸島は世界自然遺産候補地となり、外来種の駆除および拡散の防止、希少生物種のモニタリング、観光利用のコントロールを含む地域管理など、多様な保全事業が同時に開始された。このように小笠原諸島における生態系保全は、地域全体と密接な関わりをも持つ社会的事象として進行することとなった。これをうけて、2008年より本自由集会では世界自然遺産時代における研究者の社会的な役割についても論議を開始した。

2011年6月、小笠原諸島は世界自然遺産に登録された。2013年の本自由集会では、上記の経緯に基づき、研究者が集まり作成した「小笠原研究ガイドライン:陸域 ver01 (2012年10月)」を紹介する。さらに、2007年の松山大会に続いて、多岐にわたる研究・保全プロジェクトや個人研究等から得られた新たな生態学的な知見について情報共有を行う。

第1部

 世界自然遺産地の小笠原諸島において陸域調査を行う場合の研究者のガイドライン

 1)小笠原自由集会「社会的責任」の経緯と自主ガイドライン策定

    可知直毅(首都大学東京)

 2)社会的責任を担うとは?「GENBA AWASE」の必要性

    堀越和夫、鈴木創(小笠原自然文化研究所)

第2部

 小笠原生態学系研究の最新フラッシュ2012

    川上和人(森林総合研)・須貝杏子(首都大)・佐々木哲朗(小笠原自然文化研)


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