| 要旨トップ | ESJ60 自由集会 一覧 | 日本生態学会第60回全国大会 (2013年3月,静岡) 講演要旨
ESJ60 Abstract


自由集会 W34 -- 3月7日 18:00-20:00 I会場

エコゲノミクスにおける次世代シークエンサーの適用とその展望

企画者: 渡邊 大(北大院・地球環境), 松波雅俊(北大院・地球環境)

かつてない規模で遺伝子情報をもたらす次世代シークエンサー(Next Generation Sequencer,NGS)は,生物学の様々な分野において利用され始めている.近年,分子生物学的・生理学的なアプローチによって飛躍的に発展を遂げてきた生態学も,NGSの普及によって,今後はゲノミクスやトランスクリプトミクスとの融合により新たなパラダイムが開かれることが期待されている.しかし,革新的なツールであるがゆえに,大量のデータをどのようにハンドリングすればよいのか,焦点を当てた生命現象に対して解析結果をどのような形でフィードバックしていけばよいのか,といった根本的な疑問に対峙しながら試行錯誤で解析を進めざるを得ないことも未だ多い.こういった現状を解決するためには,NGSを活用して,さまざまな生態学的現象について解析を進めている例をケーススタディとして議論を重ねることが糸口となるだろう.

本集会では実際に解析を行っている若手研究者を演者とし、NGSをツールとして用いて生命現象を解明しようとしている研究者の情報共有の場に,そしてNGSによる解析をしたいと考えている人にとってはアプリケーションの参考になるような場にしたい.

トランスクリプトーム解析で明らかになったエゾサンショウウオの表現型可塑性の分子基盤 松波雅俊(北大院・地球環境)

キスゲ属における送粉適応:RNA-seqによる花形質の遺伝的基盤の解明 新田 梢(九大院・理)

シロアリのカースト分化制御機構の解明に向けたソシオゲノミクス的アプローチ 渡邊 大(北大院・地球環境)

魚類の生態メタゲノミクスに向けたリファレンス配列大量取得の試み 佐藤行人(遺伝研・遺伝情報)


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