| 要旨トップ | ESJ61 自由集会 一覧 | 日本生態学会第61回全国大会 (2014年3月、広島) 講演要旨
ESJ61 Abstract


自由集会 W22 -- 3月14日 18:00-20:00 F会場

博物館の生態学10 生態学の接点としての博物館 ~『博物館育ち』のもつ可能性~

企画者: 金尾 滋史(琵琶湖博物館), 岩本 二郎(長岡市立科学博物館), 永野 昌博(大分大・教育)

生態学という学問への入口としては、大学や高校での授業や研究、そして市民セミナーなど様々な場面が挙げられる。博物館における様々な活動もその一つであり、展示や普及・教育、さらに参加型調査などを通じて、多くの人々を対象とした生態学への入口や接点が用意されている。博物館における生態学の接点としての特徴としては、多様な年齢層に多くの入口が用意されていること、また学芸員などの専門家との距離が近く、ソフト面も充実していることがあげられる。それらによって様々な段階でのゴールが存在し、目的に応じた生態学との関わりが可能になると考えられる。そして、このような博物館での経験がきっかけとなり、実際に将来の進路や職業として生態学に関係する分野を専攻する事例も少なくない。

そこで、今回の集会では、「博物館育ち」をキーワードとして、実際に博物館との関わりの中で生態学の世界へ飛び込んだ方々の事例、さらに、過去に何人もの研究者を輩出してきた博物館のユニークな取り組みを紹介し、生態学の接点としての博物館についてその可能性と今後の展開について議論したい。

なお、演者としては下記の2名のほか、博物館を通じて生態学に関わるようになった学生や研究者、地域の方にも話題提供をしていただく予定である。

コメンテータ:永野昌博(大分大・教育)

[W22-1] 『博物館育ち』から見た生態学の接点としての博物館  金尾滋史(琵琶湖博物館)

[W22-2] 「生態学の入口」としての博物館における人材教育 -62年続く標本コンテストの事例から-  岩本二郎(長岡市立科学博物館)


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