| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第62回全国大会 (2015年3月、鹿児島) 講演要旨
ESJ62 Abstract


一般講演(ポスター発表) PC2-HS22 (Poster presentation)

三重県の海を守ろう-COD分析とプランクトン観察

*福永晴菜, *藤田侑樹, 甲斐穂高, 山口雅裕, 平井信充 (鈴鹿工業高等専門学校)

普段、学校で勉強している化学や生物の知識を生かして、私達が住む三重県の海を守ろうということをテーマにして、三重県の海、特に学校の近くにある白子海岸を1年間かけて重点的に調べた。具体的には、総勢32名が3つのグループに分かれて、プランクトン観察、COD(化学的酸素要求量)分析、クロロフィル分析を行った。プランクトン観察の結果、沢山の種類のプランクトンが観察されたが、数が多かったのは、ツノケイソウ、セボネケイソウ、ナンカイセボネケイソウ、ツノフタヒゲムシ、コヒゲミジンコであり、ケイソウ類や暖海性のプランクトンが多く観察された。また、プランクトンネットを往復させて採水し遠心分離機を用いてプランクトンを遠沈管の底に沈めると、プランクトンの密度が増加し効果的な観察が可能であった。一方CODの値には、潮の満ち引きや日照時間の影響は見られなかった。また、クロロフィルを分析するには、海水を濾過したろ紙からアセトンを用いてクロロフィルを抽出する際に、半日振とう機にかけた後半日静置すると最も精度よく分析できた。COD分析とクロロフィル分析の関係、クロロフィル分析とプランクトン観察の関係についても検討した。


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