| 要旨トップ | ESJ62 自由集会 一覧 | 日本生態学会第62回全国大会 (2015年3月、鹿児島) 講演要旨
ESJ62 Abstract


自由集会 W05 -- 3月18日 15:30-17:30 K会場

アグロエコロジー研究会:水田生態系最強の外来種スクミリンゴガイの総合的防除と管理を考える!

企画者: 日鷹一雅(愛媛大・農), 永野昌博(大分大・教育), 中井克樹(琵琶湖博物館)

スクミリンゴガイ(一部の地域はラプラタリンゴガイ)は、1980年代に「水田のエスカルゴ」の触れ込みで日本に食用養殖のために持ち込まれたが、その後各地で放棄された結果、西日本各地で定着し、1990年代には水稲害虫として問題視されるようになった。「世界の侵略的外来生物ワースト100」にも選択されている本種は、現在も分布を拡大し続けており、発生面積は10万ヘクタールを越え(九州沖縄農研センター・ホームページ)、とくに九州ではよく目にする生物種である。近年は農業や衛生面だけでなく本種個体群による生態系や生物多様性の攪乱が報告されるようになってきた。被害の著しい西南日本を中心にとした温暖地において、本種は水田生態系最強の侵略的外来種と言えるのかもしれない。本自由集会では、わが国で最も分布拡大が進んでいる一方で、様々な取組がなされている九州地方における事例を中心として、本種の現況と対策を概観し、新しい駆除法を用いた総合防除も含めた今後の管理のあり方について議論する。

[W05-1] 葦豊原瑞穂の国にスクミリンゴガイがもたらした諸問題  日鷹一雅(愛媛大・農)

[W05-2] 九州における後発侵入地域、大分県の現況と管理  永野昌博(大分大・教育)

[W05-3] 鹿児島県における水田のIPMとスクミリンゴガイ  井上栄明(鹿児島県農業開発総合センター・生産環境部)

[W05-4] コメント:どう発展的に対策し管理していくか?  中井克樹(琵琶湖博物館)ほか


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