| 要旨トップ | ESJ62 自由集会 一覧 | 日本生態学会第62回全国大会 (2015年3月、鹿児島) 講演要旨
ESJ62 Abstract


自由集会 W15 -- 3月19日 18:00-20:00 F会場

奄美・沖縄におけるマングース防除事業の成果

企画者: 山田文雄(森林総合研究所), 諸澤崇裕(自然研)

奄美大島と沖縄島北部では、特定外来生物であるフイリマングース(Herpestes auropunctatus、以下マングース)の防除が、環境省・沖縄県によって進められている。2005年の外来生物法施行以降、世界にも類のない規模で捕獲等による防除が進められた結果、10年目を迎えた現在ではマングースの生息密度の低下、および生息範囲の縮小といった、目覚ましい成果が示されつつある。また、奄美大島ではアマミノクロウサギやアマミトゲネズミ等、沖縄島北部ではケナガネズミ等の生息範囲が拡大するなど、在来生物の回復という形でも防除の手応えが感じられている。両地域からの完全排除には依然として多くの課題が残されているが、探索犬の育成等の課題を克服する為の防除技術の革新が進められている。本集会では10年間の防除事業の成果を総括した上で、完全排除に向けた課題について議論を深めたい。

[W15-1] 奄美大島におけるマングース防除事業の現状と成果  橋本琢磨(自然研)・諸澤崇裕(自然研)・木村麻里子(環境省)

[W15-2] 沖縄島北部のマングース防除事業の現状と成果について  山本以智人(環境省)・比嘉剛(沖縄県)・河内紀浩(八千代エンジニヤリング)・福原亮史(南西環境研究所)

[W15-3] 奄美大島におけるマングース探索犬の育成とその成果  後藤義仁(奄美マングースバスターズ)・木村麻里子(環境省)

[W15-4] 奄美大島におけるマングース防除にともなう在来動物の回復状況  小椋崇弘(奄美マングースバスターズ)・松田維(環境省)

[W15-5] 沖縄島北部地域における希少鳥類の生息域の回復状況について  新里和野(八千代エンジニヤリング)

[W15-6] コメンテーター  石井信夫(東京女子大)

[W15-7] コメンテーター  池田 透(北大)


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