| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第63回全国大会 (2016年3月、仙台) 講演要旨
ESJ63 Abstract


一般講演(ポスター発表) P2-411 (Poster presentation)

生態系減災機能評価を目標とする生態系インフラストラクチャー環境情報システム構築の試み

*土光智子(慶大),陳文波(慶大),佐々木恵子(ギーセン大),古谷知之(慶大)

環境省「環境研究総合推進費」により実施され、サブテーマ2として分担する生態系インフラストラクチャー環境情報システム構築(Eco-DRR;Ecosystem-based Solutions for Disaster Risk Reduction)の現状について報告する。ハビタットロス・ゲインの過程を把握するために、国内・ヨーロッパの対象地域における地理情報を収集し、情報基盤整備を行った。対象地域は、日本国内では、1) 東北地方, 2) 三方五湖(福井県), 3) 大島(東京), 4) 広島市 (広島県), 5) 奥尻島(北海道), 6) 豊岡市(兵庫県)である。過去の地理情報の多くは、デジタル化されていないので、平成27年度は、アナログの地図の収集を行い、その一部のデジタル化を行った。日本国内の地理情報データは、①500m メッシュ単位別将来人口推計データ1736図郭、②JMC50mメッシュ(標高)13071図郭、③旧版地形図325図郭、④災害復興計画基図 808図郭、⑤細密数値情報(10mメッシュ土地利用) 2436図郭、⑥数値地図(国土基盤情報) 71図郭を収集し、総計18447図郭であった。ヨーロッパの対象地域の地理情報データは、ドイツヘッセン州とオーストリアの地図を収集した。本研究の成果を他地域に適用するための環境実空間と環境情報空間を連結・連動させる環境情報システムである「生態系インフラストラクチャー環境情報システム」の構築を開始した。「生態系インフラストラクチャー環境情報システム」では、三方五湖周辺地域の地理情報をESRI®のWeb-GISであるArcGIS Onlineに連動させ、システム構築を行った。


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