| 要旨トップ | ESJ63 自由集会 一覧 | 日本生態学会第63回全国大会 (2016年3月、仙台) 講演要旨
ESJ63 Abstract


自由集会 W10 -- 3月22日 17:00-19:00 RoomA

我が国におけるリモートセンシング観測による生態系評価研究の現状・課題・将来性

企画者: 永井 信(海洋研究開発機構), 斎藤 琢(岐阜大学流域圏科学研究センター)

全球規模での気候変動や人間活動にともなう著しい環境変動下において、陸域生態系の多面的な機能やサービス、生物多様性を高精度に評価するためには、リモートセンシングデータの解析による広域的なマッピングが有益である。我が国では、(1)高山植生の分布縮小およびハイマツやチシマザサの分布拡大、(2)耕作放棄地や竹林の拡大、(3)異常•極端気象による生態系の撹乱、(5)福島原発事故後の土地利用変化、(6)植物季節(フェノロジー)の変化など植生の時空間分布に変動が生じている。これらの変動は、炭素固定能力や水源涵養能力、フェノロジーのミスマッチ、観光価値に影響をおよぼす。本集会では、上述(1)から(6)に関連した最新の研究を紹介し、リモートセンシングデータによる解析の有用性、課題点、リモートセンシングデータを利用した将来の気候•社会変動下における生態系予測評価研究の将来性や展望について議論する。

[W10-1] リモートセンシングによる植生フェノロジーの時空間分布変動の検出  永井 信(海洋研究開発機構)

[W10-2] 衛星リモートセンシング観測による高精度な土地被覆図の作成  奈佐原顕郎(筑波大学)

[W10-3] 生物多様性研究へのリモートセンシングの利用  鈴木力英(海洋研究開発機構)

[W10-4] リモートセンシングによる福島原発事故後の植生被覆分布変化の把握  市井和仁(海洋研究開発機構)

[W10-5] まとめと今後の展望  斎藤 琢(岐阜大学)


日本生態学会