| 要旨トップ | ESJ63 自由集会 一覧 | 日本生態学会第63回全国大会 (2016年3月、仙台) 講演要旨
ESJ63 Abstract


自由集会 W18 -- 3月22日 17:00-19:00 RoomI

IPBESアセスメントから示唆される生物多様性と生態系サービス研究の将来展望

企画者: 鮫島弘光(地球環境戦略研究機関)

生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム(IPBES)は、生物多様性と生態系サービスに関する動向を科学的に評価し、科学と政策のつながりを強化する政府間のプラットフォームとして2012年4月に設立された。IPBESでは対象とする地理的範囲やテーマ、科学・政策連携のための機能ごとに分かれたアセスメントやツール、方法論のカタログ等の作成が進められており、2019年に全ての完成を目指している。このうち、特にアジア・オセアニア地域における地域アセスメントには日本からも多くの研究者が執筆者として参画している。

この作業の中で、政策連携に必要な生物多様性と生態系サービスに関する科学的知見について、既に十分な蓄積があるものもあれば、逆になお不足しているものもあることが明らかになってきた。このため、本セッションでは様々なアセスメントのスコーピングに携わる専門家や執筆者にこれらの点についての所感を述べていただき、今後、政策連携に向けて必要とされる生物多様性及び生態系サービスに関する研究課題についての展望を共有したい。

またセッションの最後には、今後のアセスメントの枠組や作業スケジュールを説明し、IPBESアセスメントに対して研究成果のインプットが可能なタイミング等について解説する。

[W18-1] IPBESの概要および最新動向  土屋守雄(環境省・自然環境局生物多様性地球戦略企画室)

[W18-2] IPBESアセスメントを支える知識、データ、評価についてのガイド  山野博哉(国立環境研究所)

[W18-3] 未定  百村帝彦(九州大学)

[W18-4] 里山里海サブグローバルアセスメントからIPBESへの貢献  湯本貴和(京都大学)

[W18-5] ポリネーターの国際評価を行う意義  *五箇公一(国立環境研究所), 滝久智(森林総合研究所)

[W18-6] 地球規模アセスメントと生態系サービス論  松田裕之(横浜国立大学・環境情報研究院)

[W18-7] 生物多様性及び生態系に関する政府間プラットフォーム(IPBES)によるアセスメントの今後の展開と情報ニーズ  高橋康夫(地球環境戦略研究機関)


日本生態学会