| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第64回全国大会 (2017年3月、東京) 講演要旨
ESJ64 Abstract


一般講演(ポスター発表) P2-N-414  (Poster presentation)

地域において収集される生物標本資料を用いた地域環境把握

*馬谷原武之(茅ヶ崎市文化資料館)

地域において収集される生物標本資料は、地域の博物館施設等で収集・保存される。それらは地域における過去から現在における生物・環境の変遷を検討する為にも利用され、その地域内での長期的な環境の変化や突発的な災害発生時における地域環境や物質循環の計測について有効とされる。
これまでに演者は、生物の安定同位体比を用いた地域内における物質循環や環境計測についての利用について検討を行なって来た。既存の地域において収集される生物標本資料は環境計測としての視点からの収集はなされておらず、環境や物質循環の計測における利用は、考慮されていない状況といえる。しかし、今後は環境や物質循環の計測における利用についても考慮し、地域毎に精密化した標本資料が求められることが考えられる。現在の生物標本資料の収集状況や収集システムと、地域における環境計測や物質循環の計測における利用や利用法、それらに考慮した今後の地域における生物標本資料収集の方向性・収集計画の検討について議論を行いたい。


日本生態学会