| 要旨トップ | ESJ64 フォーラム 一覧 | 日本生態学会第64回全国大会 (2017年3月、東京) 講演要旨
ESJ64 Abstract


フォーラム U01  3月15日 12:15-13:45 A会場

男女共同参画ランチョンフォーラム「女性研究者のキャリアアップのための制度」

主催:キャリア支援専門委員会 責任者:鈴木智之(東大)、水野晃子(名古屋大)、高村典子(国立環境研)

 日本生態学会では、統計を始めた2005年以降、女性会員の割合は増え続けており、特に一般会員においては、2005年の12%から2015年の18%と1.5倍に増加しています。社会全体においても、女性の社会進出がますます促進されつつあります。これに伴い、パートナーがフルタイムの職業についている研究者、いわゆるデュアルキャリアの状態にある研究者が増え、研究と私生活を両立する上での様々な困難さが研究者のキャリア形成において大きな課題となっています。特に、キャリア形成の上で重要な時期である20代後半から30代、40代にかけて、様々なライフイベント(結婚、妊娠・出産、育児)が重なることで、キャリア形成のために家族と別居せざるを得ないケース、家族と同居するためにキャリアを中断せざるを得ないケースなどが増えてきています。行政レベル、所属機関レベルで様々な支援制度が整備されつつあるものの、内容が十分ではなかったり、支援対象が限定的であったりするなど、未だに多くの課題があると言えると思います。
 キャリア支援専門委員会では、ランチョン形式での男女共同参画関連のフォーラムを2015年より開催し、学会員が抱える様々な困難さや現在ある支援制度などについて情報共有を進めてきました。人口の半分を占める女性の研究参画は優れた研究成果の創出に不可欠です。このような認識のもと、今回のフォーラムでは、日本学術振興会(学振)人材育成事業部の方から、女性研究者の変遷について、出産・育児による研究中断からの研究現場への復帰を支援する学振のRPD制度等も絡めてお話しいただき、さらに、参加者と一緒に、女性研究者のキャリアアップに役立つ制度の活用や望ましい支援のあり方について考えていきたいと思います。
 なお、ランチは各自持参してください。お子さん連れの方、男性も歓迎です。お気軽にご参加ください。

[U01-1] 趣旨説明 キャリア支援専門委員

[U01-2] 女性研究者の昔、今、そしてこれから 清水美和(日本学術振興会人材育成事業部企画官)

[U01-3] RPD経験者からの経験談 RPD経験者(複数名を予定)

[U01-4] 全体討論 参加者全員


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