| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第65回全国大会 (2018年3月、札幌) 講演要旨
ESJ65 Abstract


一般講演(ポスター発表) P3-199  (Poster presentation)

植物を愛する街、○×△□へようこそ!:Tweetに含まれる植物を説明する要因

*小黒芳生(森林総研)

近年、多くの人々が都市に住むようになり、小さい頃に自然とふれあった経験が失われつつあります。自然とふれあった経験が失われると自然への愛着が減り、生態系への保全意欲の低下につながることが知られています。このため、生態系の保全に対する支持を得るためには、都市に住む人たちに対して自然とふれあう機会を作るなどの対策を行い、自然への愛着を維持することが必要です。それでは、どのような場所でこのような対策が必要なのでしょうか?この研究では自然への愛着の指標として植物への関心を用い、地図化を行いました。
2013年から2018年にTwitterの検索APIを用い、日本に存在するほぼ全種の植物に関するTweetをひたすら集めました。集めたデータの中から位置情報付きTweetデータ取り出し、自治体ごとに植物への関心を集計しました。また、TwitterのStreaming APIを用いて位置情報付きTweetをランダムに取得し、自治体ごとに位置情報付きのTweet数も集計しました。これらのデータを用いて、位置情報付きTweet数の自治体間の違いを補正した植物への関心を地図化しました。また、土地利用や人口構成などの生態的・社会的要因と自治体ごとの植物への関心との関係を解析し、どのような条件の自治体で植物への関心が高いのかを明らかにします。


日本生態学会