| 要旨トップ | 本企画の概要 | 日本生態学会第65回全国大会 (2018年3月、札幌) 講演要旨
ESJ65 Abstract


シンポジウム S03-4  (Presentation in Symposium)

センシティビティマップの概要について

*YOSHIAKI ARIYAMA(環境省野生生物課)

地球温暖化対策として、再生可能エネルギーの導入促進が必要です。他方、風力発電施設の設置については、希少猛禽類などの鳥類のバードストライクが主な課題の一つにあります。
風力発電事業者が事業実施区域を選定する際、鳥類に与える影響が大きい区域において事業が計画される場合もあり、影響の回避・低減に係る検討の熟度が低いまま事業計画を進めた場合には、計画の見直しを迫られることも想定されます。
再生可能エネルギーの導入促進と自然環境保全の両立を図るためには、事業者が事業計画検討の初期段階において、鳥類への影響が懸念される可能性のある区域をあらかじめ把握することで、鳥類に配慮した事業計画の立案をすることが重要です。
センシティビティマップは、鳥類の生息に関する基礎情報(重要種、集団飛来地、渡りルート等)を一元的に提供することで、風力発電の導入に伴う鳥類への影響の効率的な回避・低減を進めることを目的としています。


日本生態学会