| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第66回全国大会 (2019年3月、神戸) 講演要旨
ESJ66 Abstract


一般講演(ポスター発表) PH-59  (Poster presentation)

メダカの保留走性
Menotaxis of Medaka(Oryzias latipes var.)

*岩佐洋太, 大関弘, 木村夏希, 吉田光輝, 加藤茉生子(愛知県立明和高等学校)
*Youta Iwasa, Hiroshi Oozeki, Natuki Kimura, Kouki Yoshida, Maiko Katou(Meiwa senior High School)

私達は動物の視覚について調べたときに、動物の色覚がどうなっているのか疑問に思った。
そこで今回メダカの色覚と視覚について調べるために、メダカの保留走性を利用して実験を行った。保留走性とはメダカが流水の中で自身の位置を保つための性質であり、水の流れや周りの景色から自身が動いているかどうか判断する。そのため、メダカの周りを縦縞模様の紙でおおい、動かすことで景色が変化するためメダカは自身が流れていると判断し、同時に動くことが知られている。そこで私たちは、この性質から、縦縞模様の紙の色を変えることで、メダカが色の識別ができるかどうかを調べることができると考えた。縦縞模様に使用する二色の識別が出来ない場合、紙は一色に見えるため、動きが認識できず、メダカは動かないと考えられる。逆に二色をはっきりと識別出来る場合、保留走性が強く表れると考えられる。そのため私たちは、それをもとに実験を行い、識別されやすい色と識別されにくい色を並行して調べていった。実験中、メダカは色合いの違いではなく、色の明暗によって周りの景色の変化を判断しているかもしれないと考察した。そこで、同じ高さの色は明度が等しい色相環から2色選び、同様に実験していった。


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