| 要旨トップ | 本企画の概要 | 日本生態学会第66回全国大会 (2019年3月、神戸) 講演要旨
ESJ66 Abstract


自由集会 W32-1  (Workshop)

趣旨説明
Opening Address

*山隼人(東京農工大・院・農)
*Hayato Yama(TUAT Univ.)

生態学会でのビブリオバトルは今年で4年目である。ビブリオバトルは、発表者が面白いと思った本を持ち寄り、5分間の紹介とその後のディスカッションを通じて、聴衆を含めた参加者が「どの本を一番読みたくなったか?」を基準に投票して競う書評イベントで、ショートプレゼンとして大学生を中心に、近年全国的な広がりを見せている。
ビブリオバトルを生態学会で企画したきっかけは、とある研究セミナーの懇親会で、学生・教員・出版社関係者で簡単な話をしたことだった。学会に参加する人はどのような本を求めているのか、どのような本を購入するのか、本を買うきっかけは何かといった世間話からはじまり、ビブリオバトルの話題が出た。その後、学生が中心となり、企画としてまとめたものがこのビブリオバトル@生態学会である。企画の中で、初参加や参加し始めて間もない学生にとって、大勢の他の研究機関の人と関わりを持つことことが難しいことや、共同研究者以外の人との交流が少ないこと、教員・学生・社会人といった立場の違う人と関わる機会が少ないことといった、学会活動初期における課題が、本を介することで、より容易になるのではないかと考えるようになった。実際、これまでの過去3回で発表者・聴講者を合わせて150名を超える人に参加していただいたが、初めて会った人同士が、集会終了後までディスカッションする景色もみることができ、改めて、学会には本好きがたくさんいて、議論好きがたくさんいることを認識させられた。
今年も、本好き・議論好きに出会えることを嬉しく思い、また、たくさんの本が紹介させることを楽しみにしている。


日本生態学会