| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第67回全国大会 (2020年3月、名古屋) 講演要旨
ESJ67 Abstract


一般講演(ポスター発表) P2-PA-051  (Poster presentation)

低密度期におけるマイマイガ の産卵場所の環境特性
Environmental characteristics of egg laying site of Lymantria disparates in  low density period

*澤畠拓夫(近畿大学), 井上真紀(東京農工大学)
*Takuo SAWAHATA(Kindai Univ.), Maki N. INOUE(Tokyo Univ. Agri. Tech.)

マイマイガは世界の侵略的侵入種ワースト100に選定されている樹木害虫の一つである.本種は雌成虫が生涯に1個の卵塊を産む性質を有するため、この卵塊の除去が、本種の防除を行う上で有効な方法の1つとされる。卵塊の効率的除去のためには、本種の産卵場所特性に関する知見が不可欠である。本種は宿主・非宿主の樹幹上、枝、葉の裏側、人工構造物や石の裏側など様々な環境を産卵として利用することが知られており、これまで森林内で行われた調査では、産卵場所の決定要因として樹種、方角、積雪、葉の面積と厚さ等、報告によって傾向が異なる問題があった。このような違いは、マイマイガの系統による違いか、森林を構成する樹種による違いか、その場の環境によって生ずるものなのか不明であった。そこで本研究では、北海道、長野(松本)、奈良の3ヶ所で樹皮上および人工構造物への産卵箇所で方角、地表からの高さ、基物の直径、相対照度について調査を行った結果、人工構造物への産卵では、マイマイガは地域に関わらず相対照度の低い場所に産卵する傾向が観察されたが、樹皮上への産卵では、樹種により傾向が異なった。


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