| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第67回全国大会 (2020年3月、名古屋) 講演要旨
ESJ67 Abstract


一般講演(ポスター発表) P2-PC-420  (Poster presentation)

春日山における外来樹種ナギ林内外の小型節足動物群集の比較
Comparison between abundances of soil animals insides and outsides of the forest of an alien species, Podocarpus nagi in the Kasugayama Forest.

*葛西弘(近畿大・院・農), 澤畠拓夫(近畿大・院・農), 鳥居春己(奈良教育大)
*Hiro KASAI(Kindai Univ.), Takuo SAWAHATA(Kindai Univ.), Harumi TORII(Nara Univ. of Educ.)

ナギ(Podocarpus nagi)は山口県小郡町を自生地北限とする常緑広葉樹である。ナギはシカが摂食しない植物であることなどの理由から、800年代に春日大社境内御蓋山に献木されて以降、春日山に侵入し、外来樹種として分布を拡げている。春日山は貴重な自然環境を有しており、多様な生物相が評価され、特別天然記念物に指定されている。このことからも、春日山内におけるナギの拡大は大きな問題となっている。本研究では、高い環境指標性を有する小型節足動物を用いて、春日山における外来樹種ナギの拡大が森林生態系に及ぼす影響を調査した。
 調査は春日山内のナギ林並びにそれに隣接する天然林で行った。2018-2019年の10月、12月に、それぞれの林分で100㏄の土壌を無作為に10回採集した。採集したサンプルからツルグレン装置で72時間小型節足動物を抽出し、同定及び計数を行った。その後ナギ林内外で個体数などの比較を行った。また調査地内の林床環境の違いを調べるため、各地点で含水率、土壌硬度、リター量を調査した。これらの調査結果から、ナギ林の形成が小型節足動物群集及び林床環境に及ぼす影響について解析し報告する。


日本生態学会