| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第68回全国大会 (2021年3月、岡山) 講演要旨
ESJ68 Abstract


一般講演(ポスター発表) P2-025  (Poster presentation)

陸上昆虫のミトコンドリア全ゲノム解読 ~環境DNA分析のためのDNAデータベース整備~
Decoding the mitochondrial genome of land insects -Development of DNA database for environmental DNA analysis-

*半田佳宏((株) 生物技研), 清水拓海(慶應大学), 古賀源(景域計画(株)), 長船裕紀(庄内海岸いきもの), 阿部洋子((株) 生物技研), 諸橋伸行((株) 生物技研), 中野江一郎((株) 生物技研)
*Yoshihiro HANDA(Bioengineering Lab. Co., Ltd.), Takumi SHIMIZU(Keio Univ.), Hajime KOGA(KEIIKI corporation), Yuuki OSAHUNE(Shonai coast life), Yoko ABE(Bioengineering Lab. Co., Ltd.), Nobuyuki MOROHASHI(Bioengineering Lab. Co., Ltd.), Koichiro NAKANO(Bioengineering Lab. Co., Ltd.)

動物の中でも昆虫は、種多様性が最も高く、その種数は約100万種と言われている。その一方で、遺伝子情報の蓄積は進んでおらず、昆虫のミトコンドリア全ゲノム配列の登録数は、1万配列も満たない。これらの配列は、生態学や進化学等さまざまな研究分野にとって有用で基礎的な情報にも関わらず、その整備はほとんど進んでこなかった。そこで、私たちはミトコンドリア全ゲノム配列の解読のため、日本全国から223種247個体の陸上昆虫を採取し、各個体からDNAを抽出した。その抽出DNAからライブラリーを作製後、次世代シークエンサーと情報解析によりミトコンドリア全ゲノム配列の取得を試みた。現在までに104個体分のミトコンドリア全ゲノム配列と12個体分の部分配列を取得している。今後は、陸上昆虫に限らず水生昆虫を含めて国内の昆虫1,000種を目標にミトコンドリア全ゲノム配列の解読を進める予定である。


日本生態学会