| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第68回全国大会 (2021年3月、岡山) 講演要旨
ESJ68 Abstract


一般講演(ポスター発表) P2-219  (Poster presentation)

浜松市における外来リス類の柑橘類と落花生の選好性の比較
Comparison of bait preference between citrus and peanuts of invasive squirrels in Hamamatsu, Japan

田上大度, *立脇隆文(人間環境大学)
Daito TAGAMI, *Takafumi TATEWAKI(Univ. of Human Environments)

日本有数の柑橘類の産地をもつ静岡県浜松市にある都市公園において、特定外来生物であるクリハラリスとフィンレイソンリス(以降、外来リス類)の柑橘類(アマナツ:Citrus aurantium L.)と落花生(Arachis hypogaea L.)の選好性を捕獲数の観点から比較した。調査地内に10カ所の調査地点を設け、各調査地点には2つの箱罠を併設した。片方の罠にはアマナツを、もう一方には落花生を用いた。2019年5月13日から23日にかけて、計55頭の外来リス類を捕獲した。アマナツ(N = 36)を用いた罠の方が落花生(N = 19)を用いた罠よりも捕獲数が有意に多かった(χ2 = 5.255, d.f. = 1, P = 0.022)。この餌選好性に性別による違いはなかった(χ2 = 0.087, d.f. = 1, P = 0.769)。ロジスティック回帰の結果、アマナツと落花生の捕獲数の比に捕獲開始からの日数は影響しないことがわかった(z = - 0.773, P = 0.439)。これらの結果は、外来リス類が落花生よりもアマナツを選好することを示しており、柑橘類の産地では、落花生を用いたワナ捕獲が困難になることが示唆された。


日本生態学会