| 要旨トップ | ESJ70 自由集会 一覧 | 日本生態学会第70回全国大会 (2023年3月、仙台) 講演要旨
ESJ70 Abstract


自由集会 W17  3月20日 15:00-16:30 Room C

日本の市民科学のすそ野を広げるアプローチと課題解決への挑戦
Approaches to broaden the scope of citizen science in Japan and challenges to solving problems

小堀洋美(東京都市大学), 矢原徹一((一社)九州オープンユニバーシティ), 山本裕((公財)日本野鳥の会), 久保田康裕(琉球大学理学部/株式会社シンクネイチャー), 桜井良(立命館大学政策科学部)
Hiromi KOBORI(Tokyo City Univ.), Tetsukazu YAHARA(Kyushu Open University), Yutaka YAMAMOTO(Wild Bird Society of Japan), Yasuhiro KUBOTA(Ryukyu Univ./Think Nature Co.,Ltd.), Ryo SAKURAI(Ritsumeikan Univ.)

2018年にNature(Irwin,2018)に「博士号は必要なくなる:市民科学は研究に変革をもたらしている」との衝撃的なタイトルの論文が掲載された。論文には、日本発のNPOのDIYによる小型ガイガーカウンターの開発とその後の世界の人々による放射能データの蓄積事例も取り上げられている。しかし、論文で取り上げられている地域社会を巻き込んだコミュニティー・サイエンス、市民科学を推進する組織的な体制や行政による市民科学の支援などは日本ではまだ進んでいない。
日本では、市民科学の認知度はまだ低く、市民科学のもつ高いポテンシャルが科学、教育、社会で十分に活用されていない。本集会では、このような現状を改善するために、市民科学のすそ野を広げるうえで意義のある2つの新たなアプローチとその実践を紹介すると共に、日本の市民科学が抱える課題解決に資する2つの挑戦的な事例を取り上げる。
最後の総合討論では、市民科学を自分事、みんな事と考えることを可能にするために、今後の市民科学の進展へ向けた議論と提案を行う。

趣旨説明:小堀洋美(東京都市大学環境学部)
講演1「市民科学の未来ー展望と課題」
小堀洋美
講演2「九州オープンユニバーシティがめざすオープンサイエンス」
矢原徹一((一社)九州オープンユニバーシティ)
講演3「野鳥観察を切り口とした市民科学者の育成プログラムの開発と実践」
山本裕((公財)日本野鳥の会)
講演4「市民科学と生物多様性ビッグデータとAI」
久保田 康裕(琉球大学理学部・(株式会社) シンクネイチャー)
講演5「社会科学研究を市民科学プロジェクトの活性化に活かす」
    桜井良(立命館大学政策科学部)

総合討論:企画者・参加者


日本生態学会