| 要旨トップ | ESJ70 自由集会 一覧 | 日本生態学会第70回全国大会 (2023年3月、仙台) 講演要旨
ESJ70 Abstract


自由集会 W18  3月20日 17:00-18:30 Room A

生態学、エコロジー、そしてアートへ ──自然共生や生物多様性をテーマに
Ecology, ecological thought, and  to ecological art ──On the theme of coexistence with nature and biodiversity

多田満(国立環境研究所)
Mitsuru TADA(National Institute for Environmental Studies)

アートや音楽、詩が、これからのエコロジー観において重要な役割を担うとされる(T.モートン)。第60回全国大会 (2013年3月5日、静岡)で開催した自由集会(W08)では、「エコロジーとアート──生態学の社会とのかかわり」をテーマにエコロジーとアートのつながりから、生態学者とアーティストの学際的な協働の取り組み(展望)について議論をおこなった。その後、気候変動とコロナ禍の現代、「アートはエコロジーをどう扱うか?」「気候変動に揺れる世界をアートはどう描くのか」など社会におけるアートの注目度は、さらなる高まりをみせている。国内外において気候変動のみならず、エコロジーとのかかわりから自然共生や生物多様性をテーマに科学者とアーティストによる取り組みが始まっている。人間対自然の二項対立を越え、人間が生きていくための場所や関係性を見ることが現代のエコロジーとされ、生態学─エコロジー─アートのつながりから、アートによる表現は、社会の人びとに向けて生態学の研究成果を「見える化」するものと考えられる。
本集会では、まず、現代においてエコロジーとアートのつながりとそのための生態学の役割を検討し、次に自然共生や生物多様性をテーマとするアートの創作事例を紹介する。最後にアーティストとの対話と協働による創作に向けた取り組み(展望)について議論をおこなう。創作(平面、立体、インスタレーション、パフォーマンスなどの作品:おもにアーティスト担当)については、下記の研究素材をもとにアーティストとの対話と協働によりおこなう予定である。
研究素材:公開可能な科学(調査・実験・理論)データ、サンプル(生物標本等)、採収・実験機材、図表、写真、動画、原著論文の内容、インタビュー、アンケートなど

[W18-1]
エコロジーとアート、自然共生や生物多様性をテーマとするアートの創作事例 *多田満(国立環境研究所)
Ecology and art, Examples of art creation on the theme of coexistence with nature and biodiversity *Mitsuru TADA(Nat. Inst. Environ. Stud.)


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