| 要旨トップ | ESJ73 フォーラム 一覧 | 日本生態学会第73回全国大会 (2026年3月、京都) 講演要旨
ESJ73 Abstract


フォーラム U06  3月15日 9:00-10:30 Room R: 国際E

未来を生きるすべての人に、生態学の何を伝えたいか?
What ecological knowledge do we, as ecologists, most want to share with everyone living now and in the future?

丑丸敦史(神戸大学), 佐賀達矢(神戸大学)
Atushi USHIMARU(Kobe University), Tatsuya SAGA(Kobe University)

生態学教育専門委員会は、本年3月に「未来を生きるすべての人の 教養の生態学」を発刊した。現在、生態学の扱う範囲は、分子から地球規模の現象まで、また基礎的な進化学・生態学の理論から生態系サービスの定量化や生態系保全・再生などの応用的分野まで、多岐にわたる。この教科書では、生態学の中でも基本となる知見や、それが現在の地球や人の社会をみる上でどのように使われているのかについて、初学者や一般の方たちに広く知ってもらうことを目指して編集された。本書の編集作業や出版後の宣伝活動をおこなう過程で、授業で生物学を学ぶ高校生・大学生も含め、多くの人に最小限知っていてもらいたい生態学の知とは何かについて、必ずしもコンセンサスがあるわけではないことを認識することになった。特に、生態学を学ぶ者の間でもずれがあるかもしれないこと、受け手の立場によって最低限知って欲しいことが変わりうるかもしれないこと、も認識できた。本フォーラムでは、本書の著者や本書を授業等で利用している読者の間で、このテーマについて座談会形式で議論を行い、今後の本書の改訂・改善にむけた意見交換を行う。

司会:丑丸敦史(生態学教育委員会委員長)
登壇:畑田彩(編集委員長)、吉田丈人・橋本佳延(執筆者)、赤石大輔・その他(本書利用者)

[U06-1]
趣旨説明 丑丸敦史、神戸大学
Introduction Atushi Ushimaru, Kobe University


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