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公募シンポジウム S05

長期気候変動と熱帯雨林 − 熱帯域に於ける森林衰退の背景とその影響

企画者:奥田敏統 (広島大学大学院総合科学研究科) 中静透 (東北大学大学院生命科学研究科)

熱帯地域における森林伐採や土地利用開発などによって森林面積は過去の30年間で著しく減少したが,本シンポジウムでは人為的攪乱以外による熱帯雨林の衰退の背景とその結果将来どのようなことが起こりうるかという点について乾燥化やエルニーニョなどの気象・気候変動との関係から考察を行うことを目的とする。まず,近年東南アジアの熱帯林で顕著に見られるようになった大規模な倒木や枯死現象についての事例を紹介し,次にエルニーニョや乾燥化など地球規模で進む気候変動と熱帯地域の気象や気候との関連性について紹介する。最後にこうした気候変動が熱帯林の更新にどのような影響を及ぼすかについて,これまでの研究事例を紹介し,熱帯林の今後の行方などについて森林伐採などの人為的影響も含めて総合討論を行う。

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