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自由集会 W14

氾濫原の自然再生に向けて

企画者:西廣淳(東京大学) 河口洋一(九州大学), 萱場祐一((独)土木研究所)

「氾濫原の生物の保全」や「氾濫原の再生」といった言葉が日本でも聞かれるようになり、一部の地域では既に再生に向けた取り組みが始まっています。しかし、氾濫原の構造や機能、氾濫原に生育・生息する生物の生態についての知見は十分ではありません。そのため、再生に向けた取り組みを進める上では、先行研究の知見を踏まえ、事業を通じてこれらの理解を深めることが重要です。この自由集会では、生態学と河川工学の両面から、氾濫原に関するこれまでの研究を整理するとともに、現在開始されている氾濫原の再生の取り組みを紹介し、議論をおこないたいと思います。

内容

氾濫原の理解

・氾濫原の構造と機能 中村太士(北大・農)

・日本における氾濫原の現状 萱場祐一((独)土木研究所)

・植物からみた日本の氾濫原 西廣淳(東大・農)

氾濫原再生の取り組み

・アザメの瀬自然再生事業 河口洋一(九大・工)

・氾濫原だった新潟平野の放棄水田に出現する植物 紙谷智彦(新潟大・農)

総合討論

・コメンテーター 島谷幸宏(九大・工)

日本生態学会