| 要旨トップ | ESJ56 自由集会 一覧 | 日本生態学会第56回全国大会 (2009年3月,盛岡) 講演要旨


自由集会 W01 -- 3月17日15:00-17:00 B会場

乾燥地植物の水・養分利用からみた生存戦略

企画者: 松尾奈緒子(三重大・生物資源), 三木直子(岡山大・環境)

概要:

アジアに広がる乾燥地域では,砂漠化や土壌塩類化による生態系の劣化が深刻な問題となって久しい。これらの地域は気候変動に最も敏感に反応することが予想される地域と一致しており(Smith et al. 2003, Nature),今後も生態系の変化は加速し続けると考えられる。こうした地域の生態系の保全・修復のためには厳しい環境に生きる植物の生理生態や物質循環との関係の理解が不可欠である。本自由集会では,アジアの乾燥地に生育する樹木の水・養分の利用について研究を行っている研究者らが話題提供し,乾燥地植物の生存戦略についてディスカッションを行う。

司会:松尾奈緒子(三重大・生物資源)

コメンテーター:吉川賢(岡山大・環境),山中典和(鳥取大・乾燥地研)

ウズベキスタン・キジルクム砂漠に生育する樹木の水利用と耐塩性 松尾奈緒子(三重大・生物資源)

中国毛烏素沙地に生育する臭柏(Sabina vulgaris)の水利用と成長 三木直子(岡山大・環境)

中国毛烏素沙地における臭柏(Sabina vulgaris)の更新様式と水利用の関連 大手信人(東京大・農),吉川賢(岡山大・環境)

中国黄土高原の半乾燥地における樹木の窒素利用の違いが窒素循環へ与える影響 舘野隆之輔(鹿児島大・農)


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