| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第57回全国大会 (2010年3月,東京) 講演要旨


一般講演(ポスター発表) P2-HS12

武尊山の野鳥調査

今井元海(群馬県立尾瀬高校)

私たちは群馬県北部にある武尊山(ほたかやま)の「県企業局水源の森」と武尊牧場において野鳥調査を行っている。2005年からはラインセンサスによる調査を中心に実施したが、調査区間が長いために時間差が生じてしまうので、2008年からは鳴き声の録音による調査を実施している。

録音にはタイマー機能を持つICレコーダーを使用し、日の出時刻(月平均)の1時間半前から1時間半後にかけての計3時間を録音した。設置場所は環境の異なる3地点、オオシラビソ林内、ブナ林内、牧場(シラカバ・レンゲツツジ)内とした。

1ヶ月間設置した後に録音機を回収して、録音データから鳥を同定した他、鳴いた時間帯を記録した。

結果として、鳴き始める時刻が月ごとに変化していることがわかった。しかし、録音に失敗するなど、多数の課題を抱えている為、今後は録音機のよりよい設置方法やより効率的な録音・分析方法などを考え、改善し、データの蓄積に努め、そこからわかることを見いだしていきたい。


日本生態学会