| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第57回全国大会 (2010年3月,東京) 講演要旨


一般講演(ポスター発表) P3-333

森林環境教育に向けた堅果落下量調査法

*伊東宏樹, 森広信子(森林総研・多摩)

森林環境教育に利用できる簡便な堅果落下量調査法として3種類の方法を検討し、一般に使用されるシードトラップとの間で採取効率を比較した。(1)プラスチック製ザル(直径40cm)を林床に固定する、(2)(1)のザルを長さ50cmの塩ビパイプをつかって林床に固定する、(3)方形区(70cm×70cm)を林床に設定する、という3種類の落下堅果採取法を試行することとし、一般に使用されるシードトラップ(直径80cm)を加えたセットを12組、森林総合研究所多摩森林科学園連光寺実験林(東京都多摩市)に設定した。2009年のコナラ堅果落下量を比較したところ、3種類の方法はいずれもシードトラップよりも採取量がすくなかった。とくに(1)と(2)はシードトラップの3割ほどしか採取できておらず、製作の手間を考えると、6割ほど採取できていた(3)の方形区を設定する方法が優れていると考えられた。


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