| 要旨トップ | ESJ57 企画集会 一覧 | 日本生態学会第57回全国大会 (2010年3月,東京) 講演要旨


企画集会 T03 -- 3月16日17:30-19:30 D会場

生活史がもたらす適応進化:生活史戦略と生物の分布パターン

企画者: 別所和博(九大・シス生)

生活史とは、生物が一生の中でいつ、どのような特性を示し、それが環境とどのような関係をもつのかをまとめたもので、生物の多様性や複雑性、適応や進化を考える上での基礎になるものである。

それらの生活史特性を生物の環境への適応と進化の結果としてみなす、生活史戦略の研究はこれまで多く行われてきたが、それが実際の野外生物の分布、また気候変動などに伴う環境変動とどのような関連性を持つのかについての検証の試みはまだ多くなされていない。

本集会では、「生活史戦略と生物の分布パターン」を副題とし、生活史特性とその進化適応の中でも、生活史戦略と生物の分布パターンとの関係に着目して、フィールドや理論のそれぞれの側面から研究を行っている方々から、知見を提供していただく。

また、集会の最後にコメンテーターの方に、それまでの内容の総括などをお願いすることを予定している。

[T03-1] 大型藻類の最適生活環戦略と分布パターン *別所和博(九大・シス生),巌佐庸(九大・理)

[T03-2] 温度反応基準の進化とその制約について *山平寿智(新潟大・理・自然環境)

[T03-3] 温度−サイズ則の適応的意義を探る *入江貴博(琉大・熱生研)


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