| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第58回全国大会 (2011年3月,札幌) 講演要旨


一般講演(ポスター発表) P3-309

遺伝的コミュニケーションと文化的コミュニケーション

*田村光平(東大・院理), 井原泰雄(東大・院理)

シグナルの伝達を用いたコミュニケーションは、自然界に広く見られる現象であり、様々な相互作用の基礎となっている。コミュニケーションの進化には、シグナルの送信者と受信者の利害関係が大きく影響すると考えられる。そこで、まず、動物のコミュニケーションを送信者と受信者のどちらが利益を得るかによって相利的・利他的・搾取的の3つのクラスに分類する。

本研究では、これら3つのクラスのコミュニケーションを統一的に扱うためのフレームワークを提示するとともに、シグナルが生得的なものなのか、それとも後天的に学習されるものなのかがコミュニケーションが進化するための条件に及ぼす影響を調べた。


日本生態学会