| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第60回全国大会 (2013年3月,静岡) 講演要旨
ESJ60 Abstract


一般講演(ポスター発表) P3-HS10 (Poster presentation)

神戸周辺に生息するカタツムリの研究

*井上智重子,*太田耕輔,*日下桜子,*高見優生(兵庫県立神戸高等学校・総合理学科・2年)

兵庫県のカタツムリの分布は2008~09年のカタツムリ調査で,詳細な報告がなされていたが,これらのカタツムリの遺伝的な位置づけは報告が全くなされていない。現在,最も多くの生物種で塩基配列が確認されているミトコンドリアDNAのCOⅠ領域でさえ,一部種のカタツムリの報告しかなく,県内で採取されたカタツムリの遺伝的な変異の報告はまだ無い。我々は神戸市とその周辺のカタツムリを採取し,ミトコンドリアDNAのCOⅠ領域をPCR法で増幅し,シークエンスによりその塩基配列の一部を明らかにするとともに,それらを比較することで,神戸市とその周辺に生息するカタツムリの近縁関係を示す分子系統樹を作成した。また,幼貝などは外見だけでは区別が困難であるため,制限酵素を用いた種の同定方法を確立する。


日本生態学会