| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第61回全国大会 (2014年3月、広島) 講演要旨
ESJ61 Abstract


一般講演(ポスター発表) PB1-HS50 (Poster presentation)

Euglena gracilisにおける光合成の研究

*奈良拓也 (愛媛県立今治西高等学校生物部), 小野榮子 (愛媛県立今治西高等学校生物部顧問)

ミドリムシ(Euglena graclilis)は、健康食品や地球温暖化防止に貢献する生物として期待されている真核単細胞生物で、葉緑体を持ち光合成をする一方、べん毛を持ち遊泳する動物的でもあり植物的でもある生物である。E.graclilisを用いて、光合成条件や浸透圧耐性、光合成産物について研究してみることにした。

培養液に炭酸水素ナトリウムを添加したものとしていないものを用意し、同じ光条件で比較した。炭酸水素ナトリウムの濃度によってはかえってE.graclilisの光合成や生育に害が及ぶことが分かった。光条件を変化させたものでは、暗条件2日間でも生育はしていたがほとんど増殖していなかった。しかし2000Lux以上の光で増殖していることが判った。塩化ナトリウム水溶液を添加して塩類耐性についても実験したところ、2%までは影響が無かったが、5%では死滅していた。現在金属イオンがE.graclilisに及ぼす影響について研究中である。今後更にE.graclilisの光合成について研究したい。


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