| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第62回全国大会 (2015年3月、鹿児島) 講演要旨
ESJ62 Abstract


一般講演(ポスター発表) PA2-216 (Poster presentation)

DO連続測定による河川生産量および群集呼吸量の推定

中野大助*, 鈴木準平, 今村正裕(電力中央研究所)

河川の溶存酸素(DO:Dissolved Oxygen)の濃度変化を付着藻類の光合成による生産、生物群集全体の呼吸による消費そして気液間での再曝気による交換の3つの因子によって記述し、それらの収支から代謝量(生産量や呼吸量)を評価するマスバランス法は、河川の代謝量を自然環境下で評価できる数少ない方法の1つである。近年、高精度なDOロガーの普及によりDO連続測定が容易になり、マスバランス法による長期連続的な代謝量の評価が可能となりつつある。しかし、長期にわたるDO連続測定から河川生態系の代謝量を評価した事例は少ない。本研究では、宮崎県の耳川において2014年6月13日から同年10月12日までの4ヶ月間DOの連続測定を実施し、河川生産量および群集呼吸量を評価し、出水による攪乱や日照時間の増減による生産量への影響を解析した。


日本生態学会