| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第65回全国大会 (2018年3月、札幌) 講演要旨
ESJ65 Abstract


一般講演(ポスター発表) PH-19  (Poster presentation)

ナメクジの嗜好性について

*木村真里恵, 西鼻架乃(加古川東高等学校)

キノコの害虫として知られているナメクジに嗜好性があるのか調査するため研究を開始した。私たちは,特に食害があるとされる,キノコと野菜についての嗜好性を調べた。キノコは,マイタケ,キクラゲと対照区としてシイタケを用いた。野菜は,レタス,ニンジン,キュウリを用いた。3種を容器に等間隔に並べ,ナメクジが食材に近寄り,任意の5.5cm角エリアに滞在した時間を計測した。結果は,チャコウラナメクジはキノコの中でマイタケをより好み,キクラゲは好まないことが分かった。野菜の中ではニンジンをより好み,キュウリは好まないことが分かった。一方,ヤマナメクジはキノコの中ではシイタケを特に好み,マイタケ,キクラゲを好まないことが分かった。野菜の中では滞在時間に差が見られず,好みは明らかではなかった。これらのことから,ナメクジの種によって嗜好性が異なることが分かった。


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