| 要旨トップ | 本企画の概要 | 日本生態学会第65回全国大会 (2018年3月、札幌) 講演要旨
ESJ65 Abstract


シンポジウム S19-2  (Presentation in Symposium)

ロボット技術と機械学習を使用したイヌの行動計測・解析・誘導

*大野和則(東北大学)

著者らの研究グループでは、被災者探査をロボット技術で高度化するサイバー救助犬の研究に取り組んでいる。主に災害救助犬を対象に、イヌの探査行動を非侵襲で計測、機械学習を利用して探査行動を解析、携帯電話網を利用して離れた場所にいる複数の人にリアルタイムに探査情報を配信する機能を開発している。スーツに搭載したカメラ、マイク、GNSS、慣性センサ、心電計などの非侵襲なセンサで救助犬の探査行動を計測する。携帯電話網を利用してクラウドサーバに計測データを登録、登録したセンサデータを機械学習の枠組みを利用して解析することで、映像に映る物やイヌの行動・情動の認識と可視化に取り組んでいる。また、離れた場所にいるイヌにハンドラーからの指示を伝える方法として行動を誘導する方法の開発にも取り組んでいる。本発表では、サイバー救助犬として開発したこれらの技術について説明する。


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